最新情報

向クリニックからのお知らせ

震災後の対応とご支援のお願いについて

お知らせ

能登半島地震で震度7を観測し、2階介護医療院は壊滅的な被害を受けました。発災時は、山田院長の指揮のもと、当日勤務スタッフは、ご入所者様(患者様)の大切な命をお守りする事に尽力致しました。エレベーターは停止、スプリンクラーの誤作動でずぶ濡れになりながらも 1人の負傷者も出さず避難誘導できました。鳴りやまない津波警報と秒間隔で発生する余震に警報以外入ってくる情報も得られない状況での対応でした。

高台に避難していましたが、スプリンクラー誤作動で濡れた身体は1月の戸外は気温が低く、低体温症がしんぱいされました。院長の決断で1階へ移動し、幸いにも電気は通っていた事で暖を取る事が出来ました。津波警報が解除されたわけではなく、余震も時折大きな揺れが襲います。職員は2階から濡れていない布団をかき集め、ご入所者様(患者様)が少しでも無理なく休めるよう敷き詰め、なるべく1所に集結し、皆様の体調の変化、不安がないよう努めました。限られたスペースで野戦病院に化した現実とまさしく“奮闘”しながらも、少しでも過ごしやすい環境を提供するため試行錯誤で現在に至っています。

弱音を吐く事も、「看れない」という選択肢もありませんでした。

全スタッフが被災者であり、今もなお、避難所から、車中避難から通勤しています。中には既に家が崩壊し、住処を失い院内の1室を生活の場にしている職員もいます。抱えきれない不安と向き合いながらも、連日の余震で持ち家が全壊すると「半壊が全壊になったわ」と笑って話します。「家の前に警報機(土砂崩れでの危険地域の為)付けられた」と笑顔で報告するのです。職場では常に明るく自らの意思(使命)で出勤する。それが患者様を想い、地元を愛する私達スタッフ一同です。地域の皆さまに少しでもお役に立てればと発災直後(3日より)から体調を崩された方の外来診療、常時お薬が必要な方にはお薬の処方等を行ってまいりました。
発災から1カ月後、地震の影響で凹凸化した道路に躓き、起き上がれなくなっていた地元住民がいると聞き、いち早く看護スタッフが駆け寄り、山田院長が全力疾走で駆けつけるといった事もありました。院長は即座にレントゲンを撮影しました。幸い大事には至らず「診察代はいらないよ」と。
住民の方も笑顔でお帰りになりました。
震災から5日目にはDMAT・JMATの皆さまが、代わる代わるご支援頂きました。
ご入所者様(患者様)の整容や、健康管理、生活的サポート、さらに、バリエーション豊かなレクリエーション等・・・。
ご入所者様(患者様)そしてスタッフ一同、心も身体も癒されました。改めまして心より感謝申し上げます。
皆さん本当にありがとうございました。

そして法人間で各施設からのボランティア12名により2階からベットを1階に降ろして頂きました。野戦病院が簡易的な病室になりました。

震災後3週間目にはずっとお願いしていた訪問入浴の支援を受ける事が出来、ご入所者様(患者様)は久々のお風呂にとても喜ばれ、普段は表情に現さない方の“笑顔”をみる事が出来ました。
皆様のご支援が嬉しくて胸がいっぱいになりました。現在もご支援いただいています。
本当にありがとうございました。

能登地域には総合病院は数少ないのが現状です。そこで、当院は医療が提供できる介護施設として「医療や、介護を必要とされている」方をお預かりする事だと考え、現在、病院や施設から継続的な医療の提供が必要な患者様を可能な限りお預かりできるようスタッフ一同尽力いたしております。微力ではありますが、能登地域医療機関を必要としている患者様が受診でき、1人でも多くの命をお守りする事に協力できればと思います。
決して満足のいく環境とは言えませんが、どこまでも明るい雰囲気と患者様を想うぬくもりだけは提供できます。一緒に笑って過ごせる時間が作れれば幸いです。これから先は地域の復興と活性化に貢献することを使命とし、このプロジェクトでは、多くの方々の支援を得ることで明るい未来を築けると信じてやみません。そのために山田院長をはじめ、スタッフ一同 奮闘してまいります。
その為にサービスを提供するにあたり、安全な場所が必要です。
修繕、そして改築、両方面で検討していますが、今後も起きないとは限らない災害に強く、何よりも安心してお預かりできる向クリニック・介護医療院でなければと考えます。
そのために先日クラウドファンディングを公開し、皆様のあたたかいご支援を募る運びとなりました。
この場をお借りし、どうぞご支援、また支援の輪を広げる為ご協力お願い申し上げます。
https://camp-fire.jp/projects/view/752000?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show
どうぞよろしくお願い致します。

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